なんでもないなにか。なんにもないなにか。

タピオカブームも一段落というところで、巣鴨のわらび餅屋でわらび餅ドリンクを買った。さすがに31歳。タピオカブームの中でわらび餅を選ぶようなことで自我を保つような卑近さはもう捨てられている。しかしこれがとても美味しくて、翌週再訪してドリンクとわらび餅、両方を買った。2回目は喉が乾いていて、1分で終わってしまった。売り子のおじさんと山の話で盛り上がった。

王子駅を散歩していると、突然大好きな気持ちが募ってくるときがある。王子にはなにがあるわけでもないのに、なにかがある。なんでもないなにか。なんにもないなにか。そういう曖昧な存在が確実にある気がする。それは渋谷や新宿、少し外れて中野やアキバにはないなにかだ。東京のこういうところが好きだ。

仕事を頑張った日、近所の焼肉屋でひとり打ち上げをした。テール肉が珍しくて頼んでみたら食べづらくて仕方なかった。酒も入れずにとにかく肉だけがっついた。小学生の娘さんが接客してくれて、その対応が自分よりうまかった。後ろの客にクーポンが併用できないので代わりにこちらのサービスはいかがですか?なんて複雑な話をしていてすごいな。最強の人当たりに加えて問題解決能力まであるのかよ。若き才能が育つ街だ。

突然仕事に行きたくなくなる日があって、そうこうしていると確かに気分が悪い気がして、そのままお休みした。申し訳ない気持ちと先週頑張ったじゃないかという気持ちと、両方だった。疲れていたのだ。

近所の汁なし担々麺がおいしいお店に行った。大将がおいしい魚屋について教えてくれた。赤羽の角上魚類というチェーンスーパーなのだが、珍しい品揃えと鮮度が自慢のようで楽しいとのこと。スーパーだいすき。翌日早速行ってみた。確かに品揃えが豊富で、面白い。めちゃくちゃ混んでいて突然訪れた便意がなければ数時間いたかもしれない。おすすめです。
ラーメン屋の「自家製麺 伊藤」に行ってみた。豊島の本店には何度か行っているのだけど、これはこれで十分おいしいけど、1口目の印象で、本店のエグみのコントロールにはちょっと追い付けていないと感じた。別にマウントアピールがしたいわけではない。

台風でベランダの隣との敷居がぶっ壊れてしまっていたので大家さんに報告した。併せて網戸もぶっ壊れていたので直してもらった。先週に田舎のお土産を渡しておいてよかった。大家さん、いつもありがとう。上に住んでて夜たまにうるせえけど結構感謝してます。

生活が大切だ。なにもしていない休日、思い出したように近所の和菓子屋で最中を買って近所の公園で牛乳と一緒に食べた。あっという間に終わった牛乳の白が不安で、商店街を散歩した。移動が充実を作る。

この日食べたその最中がとっても美味しくて、スーパーでも別のやつを買ってみたけど全然おいしくなくて、冷蔵庫の中で残念が勝ってしまった。