未熟のかっこよさ

ここ二週間ほど、仕事ですっかりまいってしまった。20代は他人に簡単に負けない程度には長所を伸ばしたと思っていたが、30代になって自分の弱さに向き合う瞬間が増えた。自分の弱さやいたらなさを突きつけられるシーンが止まない。本当に胃が痛くなる。こんなに辛いなら、階段から転んだら楽になるかなと少しだけ思った。

上司から面談を持ちかけてくれ、話を聞いてもらった。私は未熟なのだ。それはよくわかっていた。それでも私なりに向き合いきったことをただ受け止めてくれた。それだけで涙が止まらなくなった。もう31歳にもなるが、おじさんふたりの前で泣いた。あの瞬間、上司はおれの人生に登場した気がした。

結果が出ていないのは、ひとえに私が未熟なのだとわかっている。弱さに向き合う人がかっこいいことを知っている。たとえ自己満であっても、かっこいい大人になりたいし、そうありたい。

受け止めてくれる。話を聞いてくれる。それがどれだけ貴重なことか、少しだけわかった気がした。

週明け、弱さに向き合いきったことが奏功したのかもしれないことが起きた。課題しかない中でも、最後まであがき続けてみようと思う。