老人ホームで死ぬほどモテたいを読んだ

上坂あゆ美「老人ホームで死ぬほどモテたい」を読んだ。

何年か前からよくTwitterで作品は目にしていたが、ようやく歌集を買った。平熱で生死を、乾いた目で性や暮らしを切り取ったかと思えば、駆け出すようなBPMで夜を縁取る、みたいな印象。縦横無尽に広いエリアを冷静にカバーしながら、ときに体温をあげてステップを踏んでいく。あちらこちらの短歌にそこはかとなく通底する郊外感も良い。悲観にもたれ掛からないようなしぶとさが好きだ。全作品、口語体にこだわっているところもリズムと調和を生んでいる。

秋晴れの公園で、やさしい陽光が射し込むなかで読んだ時間が心を満たしてくれた。

 

「ストレス脳」を読んだ。

最近、思考力が落ちている気がしたので、本を批判的な姿勢で読みながら、検証点を鉛筆で書き込むようなやり方を取り入れることにした。大学時代の読書スタイルだ。数ヵ所程度だが、論証が弱い箇所が見つかった。自身の能力が下がりきっていないことに佐越安心した。単に情報を消費するような読書とは脳の刺激がやはり違う。

 

認知行動療法に加えて、マインドフルネスも学んでみようと思い数年前に買ったSERCH INSIDE YOURSELFという本を読んでいる。数年前は途中まで読んでやめてしまった。少し時間をかけながら読むことにしている。

 

最近は思考ノートという認知行動療法のアプリを使って思い付いた思考や感情を書き留めるようにしている。街で出くわすささいなルール違反やモラル違反に目くじらを立てている癖に気がつく。バカみたいなのでやめたい。

 

今週の土日は、大学時代の友人に誘われて北アルプスの燕岳に登る予定だ。毎日散歩はしているが、雪山装備(とはいっても、11kg程度だが)の荷物を背負いながら5時間の登りに脚が耐えられるか、少し心配だ。特に冬靴とアイゼンの重たい足下を支えられるかがネックだ。療養中の自分でもしっかりと登れるといいのだが。

山登りは5月に奥多摩を登った以来。楽しみながら、登りたい。